はじめに

 「ある高校生のタロット占者が、女子高校生を占ってみて『』が出たので、
  『あなたは今日、タワーリング・インフェルノを観に行くのでしょう』
 とひらめいたことを口にしたところ、
  『まァ!どうしてわかるのですか』
 椅子から飛び上って驚いたというエピソードがある。」

木星王著 「秘伝 タロット占術」大泉書店刊より

 私は、この文を読んで、解説書を閉じて、脇に置きました。

 後に心理学を学び始めて、最初の講義で教授がおっしゃいました。


 「統計学によって心理学は発展もしたが、堕落もした。
 統計結果は、
一般的なことは説明できても、例外の説明はできない。」

 解説書に書いてあることは、「一般的な説明や意味です。
 今、あなたや私の目の前にあるカードの意味は、「今、この時の、この場所での個別の意味」を持っていると私は思うのです。

 「
知識」は「土台」だと私は考えています。その「土台」の上で、自分なりの「考え」や「閃き」や「想像力」が、様々な扉を開く鍵となるのではないでしょうか?
 
にゃおやしきの考え
  • 最初にカードありき。まずカードを見ましょう!あなたは何を見つけ、感じますか?
  • 読む解説書は一冊だけに絞らないこと。その本には、その著者の考えしか書いていませんよ。
  • 書いてあることは、書いてあること。あなたの考えはどうですか?その内容を信じるかどうかは、あなた自身が決めることです。
  • 「知識」に縛られていませんか?確かに「土台」がしっかりしていないと間違った方向に進んでしまうかもしれません。でも、そこにしがみついていないで、自分の目と耳と頭で感じてみませんか?
  • 折角、インターネットが使えるんです。色々調べてみませんか?色んな人が、色んなことを言っていますよ。「事実」と「推測」と「嘘」と「流言」と「憶測」「断定」「自己主張」...自分にとって大切なものは何かを見極めてください。
最もタロットらしいカードは、「愚者」だと思っています。
彼は、何物にもとらわれていません。
タロットとの付き合いも、「
自由」でありたい、と私は思っています。