恐怖の茸煮

何が恐怖かというと、どんな味のものがどんな量できるか良く分らないこと。
茸好きでなければ、作ってはいけない料理。
ダイエット向きかもしれないけれど、ご飯にはとても合います。
(ご飯自体は、良く噛んで食べればダイエット食です)


材料:茸、和風の調味料(例としては、酒、しょうゆ、砂糖、みりん等。手抜き派は、めんつゆでも)

(1)茸を買う
茸は、生に限ります。種類は、何でも良いです。高価なものは、勿体ないから止めた方が良いでしょう。
お好みの安いものを、量だけはたっぷりと用意してください。
ナメコを入れると、煮た後でぬるぬる感が増します。好きな人は忘れずに。
今まで使った茸の例:しいたけ、マッシュルーム、舞茸、ぶなしめじ、平茸、あわび茸、えのきだけ、なめこ

注意:煮ると茸は半分以下に縮む。縮んだ後の量は、入れる茸の種類や含んでいる水分の量で違うみたい。

(2)茸を洗う
茸は、案外汚れが多いものです。おがくずや木屑がくっついていたりします。
食べたときにガリガリなんて歯に当たると、気分が悪くなるので、丁寧に水洗いして、ゴミをとりましょう。
洗ったら、ザルに入れて、水を切っておきます。

(3)茸を切る
茸は、似ると縮むので、少し大きめに切った方が良いと思います。一口大よりも少し大きめ。
舞茸やぶなシメジ、平茸なんかは、手でさばくだけでも充分です。
えのきだけは、あまり縮まないので、長くても3センチ程度が良いと思いますが、好みで良いです。

注意:あまり小さく切ってしまうと、煮た時に焦げるかもしれないので、大きめを心がけて。

(4)水煮する
切った茸が全部入り、フタがぴったり閉まるナベを用意します。
できれば、厚いナベの方が良いですが、火加減に気をつければ普通のナベで大丈夫。
切った茸を全部入れ、ごく弱火にかけます。入れるのは、茸だけです。水も出汁も調味料も入れません。
茸の量が多過ぎないか?と思うくらいがちょうど良いです。少ないと焦げやすくなります。
20分くらいは、フタを開けずに煮ます。火が強いと焦げます。
また、沸騰すると吹きこぼれることがあるので、とにかく弱火を保つこと。

注意:この料理は、茸が持つ水分だけで煮るので、茸にじっくりと火が通るように弱火で煮る。
注意:厚いナベの場合、ナベ全体が熱くなるまでは中火の方が良いかも。
注意:えのきだけは、ナベ底には入れないで。焦げやすいから。全部の茸の上に入れた方が無難。

(5)味付け
20分くらい経ったら、ナベのフタを開けて、中を見ます。
茸からの水分で、茸の茹で煮状態になっていれば成功。
この時点で水分不足で焦げそうだったら、水を入れてください。
茸には火が通っているので、ここから味付けをします。
酒、しょうゆ、砂糖、みりん、なんかを適当に入れます。
薄味が基本。なぜなら、ここから煮詰めるので、味がどんどん濃くなります。
面倒なら、めんつゆや煮物用の調味料を使っても。

注意:味付けは、薄くしておけば、まず間違いはない。足りなければ、後から足せるので。

(6)本煮
ナベのフタをずらして、水分が逃げるようにして、煮続けます。
調味料が入ると焦げやすいので、相変わらず弱火。茸に味を含ませるので、時間をかけます。
1時間くらいは放って置けます。まあ、20分置きくらいにフタを開けて様子を見た方が無難です。
水分が減り始めたら、時々味見。少し薄めくらいで止めた方が無難。
ほとんど水気が無くなるまで煮ても良いし、水分多めでも良いので、好みの時点で火を止めます。
そのまま、冷まします。完成。

注意:佃煮状になるまで煮ようとすると、必ず焦がす。少し水気がナベ底に残っているくらいが限界。
注意:煮物の味って、冷めていく過程で中まで染み込んでいくらしいよ。
注意:他の料理に使い回しが利くので、味の手直しが出来るように薄めの味付けがお薦め。

使い方:
・炊きたてご飯に混ぜて、秋の茸ご飯
・小鉢に盛って、普通のおかず
・少し味付けを濃くして、冷奴や湯豆腐のタレ
・少し味付けを濃くして、熱くし、和風ステーキソース
・芋や根菜類、肉などと一緒に煮る

応用:
・コンニャクを茸と同じくらいの大きさに切って、煮る時に一緒に加える(糸こんにゃくでも)
・味付けに唐辛子を加えると、ピリ辛味に(入れすぎると大変)
・味付け前に一部を土鍋に移して、野菜や肉を加えて、好みの味付けで鍋物に
・味付け前に一部を取り分けて、味噌を加えて、茸の味噌汁に

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