映画の話  ２００３年初夏〜２００３年秋

　観たい映画は結構あるのですが、なかなか行けません。

X-MEN２：パトリック・スチュアート見たさに行きました。軍の陰謀説というのは、どこにでもあるものですね。そして、実際にもいくらでもあるんでしょうね．．．実の息子を実験台にした敵役の心の闇がすごい。

ダブルビジョン：デビッド・モース見たさに行きました。色々と仕掛けがあって、反芻させる作りなんだけど、怖くないの。あれ？催眠からこっち、怖いと思う映画が少ない気がする．．．あれは怖かった．．．

スパイ・ゾルゲ：篠田正浩監督最後作品、だそうです。第一感想としては、「ゾルゲって女たらしだったんだなぁ」。少し真面目に書くと、戦争、貧困、差別、階級、などが横行する世界で、それらを解決する理想の策として「国際共産主義」が信奉された時代があったといこと。実際には、信奉者達の多くは裏切られていくわけだけれど。本木雅弘が我欲のない真摯なエリートを演じようとして、苦闘している姿がうれしかったです。主演のイアン・グレンも良かった。上川隆也、椎名結平も。榎本孝明の近衛文麿が、公家出身のプライドの高さと弱さを出していたように思います。ただ、ある人物の描写だけ、いただけない。また、ＣＧは、現段階ではあれが限界なんだろうけど、実写の人と混ぜると苦しい。

ターミネーター３：ジョン・コナー役がエドワード・ファーロングでないところが、激しく減点。ターミネーター２での結末から、今回の結末しかないように思う。３作通じて、女は強し。

踊る大捜査線２：今回は、問答無用で真矢みきでしょう！ご都合主義とか、甘さとか、織田裕二が出過ぎとか、そういうところを全部彼女の存在がカバーして余りあると思います。室井さんがんばったね、というのと筧利夫が良い所持って行きすぎ、とか。ユースケ・サンタマリアもかなり美味しい役ですな。

パイレーツ・オブ・カリビアン：ジョニー･デップが張り切っています。悪役の方が気に入ったので、パンフレットを買いました。嘘を書くな。

英雄（HERO)：梁朝偉（トニー･レオン）が最高に美しい。今やハリウッドスターの仲間入りをした李連杰（ジェット・リー）がかすんでます。張曼玉（マギー･チャン）も素晴らしい。お伽話なのですね、これは。だからこそ、あの映像美が存在する。

座頭市：浅野忠信見たさの人は満足すると。踊りのシーンは、最後の群舞だけでなく、子役と現在の稽古シーンがとても素敵でした。良くも悪くも、北野武の映画。個人的には、菊次郎の夏の方が好き。内容もあまり変わらない気がするし。

アダプテーション：ニコラス・ケイジは、こういう役の方が合うと思います。ヒーローは無理でしょ。メリル・ストリープは苦手だったんだけど、理知的な女、可愛い女、中味のない女、全部演じられるんですね。すごいや。

トゥームレイダー２：アンジェリーナ・ジョリーを、見るための映画。えーえ、好きですとも！ストーリー自体は、自分のやったことの尻拭いをしているだけなんだけどね。結局、男はバカなのね、という話でもあります。

リーグ・オブ・レジェンド：ショーン・コネリー見たさに行きました。パロディは、オリジナルを知らないと楽しめない。クォーターメインが分りませんでした。「ソロモン王の洞窟」、ハガードは実は読んでいない。バロウズは読みふけりましたが。透明人間は読んだんですけどねー。映画もテレビ放映で見たんだけど、記憶なし。今の日本向けじゃないでしょう。あ、私は好きです。

インファナル・アフェア（無間道）：梁朝偉（トニー･レオン）です、はい。邦題最悪。劉徳華（アンディ・ラウ）も好いよー。冷徹で利己的で、しかし甘さも残してしまう。迷い苦しみ、這い上がろうとする梁朝偉（トニー･レオン）と対象的なのね。ラストも好いの！脇役のオジ様たちが、また好いの！女優さんも好いんだよ！ハリウッドがリメイクするらしいですが、どうなるか。サントラ買います。絶対。

S.W.A.T.：サミュエル．Ｌ．ジャクソンとコリン．ファレルです。前評判通りでした。前半が楽しめます。後半のメインのはずの事件がしょぼい。悪役に魅力と大きさがないとダメですな。米国では、海軍特殊部隊（U.S. Ｎａｖｙ Seals）が格好良く描かれることが多いんですが、軍がどうあろうと、彼らに対する憧れは強いのだと思いました。

アイデンティティー：役者さんでは選びませんでした。意外な結末のミステリーというのは好きなんです。ある意味、堪能。犯人はかなり早いうちに２人に絞れたんですが、１人は物理的に無理だと思ったんです。なるほど、それもアリかと。主人公の「夢」、オレンジ畑で1人暮らす生活、が哀しい。

g@me：極甘。藤木直人と仲間由紀恵ということで見に行ったので、内容はあまり期待していなかったし、まあそれなり。多分、原作はもっと面白いのだと思うんですけどね。インファナル・アフェア、英雄（HERO)、踊る大捜査線２、 座頭市、と来ると、邦画が悲しい。スパイ・ゾルゲもなー。内輪でこちょこちょやってる。アニメ以外で骨太の娯楽作品ってのは期待できないのかなー。

ファインディング・ニモ：邦題は相変わらず最悪。内容からして「ファイティング・ニモ」でも良かったかも。木梨憲武良かったです。お父さん、頑張ってました。はまってます！室井滋上手い。ＣＧとしては、海が、水が、すごいのです！うーわー、なんです。人による環境破壊に対する批判が散りばめられ、水槽で魚を飼うことへの皮肉がきついです。ちょっと鼻につくくらい。そして、製作者は余程「歯科医」が嫌いなんだろうな、と。

ラストサムライ：評判通り渡辺謙を観に行く映画。トム・クルーズも良かったよ。真田広之もなかなか美味しい役所と。「ボブ」こと福本清三さんも最後の台詞が活きてるわ。色々文句はあるけどね。植生が違う、江戸時代に主君に仕えた武士は髭を生やしちゃいけない、横浜港のCG、明治初期に電信柱と電線はいらん．．．

予定
「踊る大捜査線２」は絶対に観ると思うんだけど＝＞行きました！
、「マトリックス リローデッド」がなー．．．先日ビデオで「甲殻機動隊」を観なおしちゃったんで、ちょっと．．．＝＞あ、気がついたら「レボリューション」の季節だ．．．
「めぐりあう時間たち」は時間があれば行きたい。＝＞時間切れ。
「スパイ・ゾルゲ」＝＞行きました。「二重スパイ」＝＞時間切れ。
現在観たいのは、「英雄」。＝＞行きましたとも！
「パイレーツ・オブ・カリビアン」＝＞行きました！
「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」。＝＞時間が合わず。
「ラストサムライ」行けるか？＝＞行きました！
他にも観たいものは結構あるんだけど、最近、派手なものがしんどくなって．．．