映画の話  2010年秋〜2011年冬

 インターネットのレンタルDVD屋に入会しました。これで月に4本は観られるぞ!

Dr.パルナソスの鏡(DVD):ヒース・レジャーの遺作という点ばかりが強調されていましたが、彼は脇役です。映画自体は癖がありますが結構面白かったです。

サロゲート(DVD):ブルース・ウィリスが歳をとったことを逆手に取った作品。サロゲートの描写や使い方が面白いんだけど、説教臭さがちょっと...

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々(DVD):ストーリーは在り来たりのハリウッド製ファンタジー。オリンポスがエンパイアステートメントビルの上ってのがありえない!ショーン・ビーンピアース・ブロスナンユマ・サーマンといった俳優が脇を固めているので、そこらへんが観所かも。特にユマ・サーマン

月に囚われた男(DVD):低価格予算映画だそうで、確かに月の引力の描写とか色々とこだわればきりがない。しかし、ストーリーと演技で全部をカバーしてお釣りがくる!2001年宇宙の旅へのオマージュも嬉しい!

MW(DVD):玉木宏の熱演は分かる。分かるが、竜頭蛇尾...わざわざ映画にしなくても、2時間ドラマで十分、というか、連続ドラマで13回くらいにした方が良かったんじゃないか?と思った。玉木宏は、手塚治虫が描く美青年を体現していて、そこは凄い!と素直に感動。

機動戦士ガンダムOO−A wakening of the Trailblazer−:テレビ版の主題をより明確に完結させた点で、珍しい作品だと思いました。テレビ版のファンじゃないと観に行かないし、そういうことを映画という形でするか?という気もしますが。

ジェネラル・ルージュの凱旋(DVD):堺雅人さん観たさ。山本太郎さん熱演!高嶋政伸さん空回り...佐野史郎さんがメチャメチャ美味しい!話は原作から愚だ具だ(誤変換じゃないよ)に変えられてたけど、大規模災害時の病院の対応とトリアージの重要性、救急ヘリの必要性を描こうとした映画としては、納得。

時をかける少女(DVD):平成のアニメ版。原作ファンには2度美味しいおもしろさだとは思う。思うが、声下手過ぎ。女性以外は、本職を使って欲しかった...

ゴールデンスランバー(DVD):堺雅人さん観たさ。不思議な味わいというか、たぶん原作がそうなんだろうけど、ちょっと描き方が中途半端な気がした。

ATOM(DVD):声の演技は下手とは言わないけど、やはり慣れた声優さんに演じて欲しい...本人さんも演じ難いと思うし。

ラブリー・ボーン(DVD):大切な人の死を受け入れるまでの時間、それを主題とした映画だと思う。シアーシャ・ローナンつぐないに続いて、素晴らしい演技!特に、瞳の表情が凄い!この映画撮影当時、10代半ば。良い女優さんになって欲しいです。

ホリデイ(DVD):映画の基本はこうでしょ?CGとか特撮とか派手な爆発とか3Dとか、そんなんじゃないだろ!という映画だと思う。ジャック・ブラックが抑えた演技でいいと思います。

フィリップ、きみを愛してる!(DVD):ジム・キャリーがはまり役過ぎ。天才詐欺師だもんなあ。ユアン・マクレガーが可愛いオジサンというか、こういう役もするんだなあ、本当にカメレオン俳優だなあ、と納得。これがジョニー・デップだとはまり役過ぎるもんね。

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1(日本語吹き替え版):ここまで来ると、子役俳優たちの成長を見る楽しみもありますね。なかなかハードな展開なので、子供向けには?かな。

エリザベス(DVD):ケイト・ブランシェットが見たくて。この方のエリザベス女王役なんて、それこそはまり役でしょう!ダニエイル・クレイグが妙なところに出ているなど、なかなか演技陣も重厚で映画らしい作品です。マリア様を目指す、などの解釈も面白いです。宗教対立が権力対立でもあり、暗殺や処刑がざわめく、今も世界は変わってないんですね...

エリザベス:ゴールデン・エイジ(DVD):前作と続けて観ました。この作品は、前作を観ていないと分かりにくいと感じました。特にラスト。前作のラストを知らないと分からないと思います。クライブ・オーウェンが初めて素敵に思えました。

相棒 劇場版II:テレビ放送と上手く連動してるし、ファンしか観に行かないだろうし、出来としては前作よりも上だと思います。

SAPCE BATTLESHIPヤマト:橋爪功さん、西田敏行さんが何とか映画としての面目を作ってる気がしました...それと黒木メイサさんが美しい!伊武雅刀さんの声も良かった!そして、なぜか全く違和感の無い高島礼子子さんの佐渡先生...どうしても原作ファンには富山敬さんの「波動砲、発射!」が聞こえてきちゃうんだよなあ..

ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国:観て良かった!ナレーションは石坂浩二さんだし、好きな声優さんが目白押しだし!パンフレット買っちゃいました!平泉成さん、きたろうさん、ベンガルさんの妙にはしゃいだ演技が楽しかった..

カーマ・スートラ(DVD):エロティックなものを想像しちゃいけません(そういうシーンも無いわけじゃありませんが)。女性監督らしい映画です。男が馬鹿で弱く、差別される側の女たちがしなやかに強い、そういう映画です。

ウォー・ロード 男たちの誓い(DVD):中国の戦争映画は、戦闘シーンが美しくありません。泥臭く、血生臭く、惨めで、痛いです。金城武さん、アンディ・ラウさん、リー・リンチェイさん、が各々に合った役柄で、哀しい...

コララインとボタンの魔女(DVD):やはり、この手の人形アニメーションは好きです!原作が児童文学だけに人形アニメが似合うと思います。セルアニメ、CGアニメ、実写じゃ、この味は出せないよなあ。

秘密の花園(DVD):主演の女の子の表情がいいです!それと、英国の風景..子供の頃に読んだ原作とはちょっとイメージが違う気もするんですが...昔の記憶だからなあ...

月のひつじ(DVD):何となく記憶の片隅で映画評が良かったことだけが残っていて、レンタルしてみました。泣けました。大好きなサム・ニール主演もラッキー!何とも言えない邦題ですね。とてもいい。あの時代のあの瞬間だけは、テレビを観ていた世界中の人々の心は1つだったのでしょう。9.11よりも前にオーストラリアで作られた本作は、今現在の方が大きな意味を持つように思います。

プリンセスと魔法のキス(DVD):この映画は大画面で観たかったかなあ。ディズニーも大変ですよね。王子様と結婚してハッピーエンドの物語を、今日風にいかにアレンジするか。本作は、米国南部のニューオーリンズという米国でも貧しい地域を描いている点、黒人を黒人らしく描いている点などに特徴があります。外見が今一つの蛍のレイがかっこいい!これを批判したとする意見には全く賛同できません!外見ではなく、純粋さと優しさが大切なことだというメッセージだと私は思いました。

ベニスに死す(DVD):美少年で有名な映画、ということで色物的に見ておりましたが、全く違いました。ビヨルン・アンデルセンは確かに美少年ですが、ダーク・ボガードの演技が好い!老いと死、才能の衰えに対する焦燥と諦念。運命に見捨てられた孤独な男の憧憬が1人の少年の姿に集約されていく...本当に名作なんだなあ、と実感しました。

幻影師アイゼンハイム(DVD):気持ちよくだまされた!と思いました。ラストの警部と同じ気持ちです。野暮とは思いますが、奇術の種明かしは知りたいですね!

チャーリング・クロス街84番地(DVD):これが、原作者による実体験に基づいた話とは。こんな古書店が数十年前のロンドンにはあったのですね...もちろん、アンソニー・ホプキンスアン・バンクロフトといった実力派の俳優、脇役の方たちもとても良かったです。個人的にはジュディ・リンチの頑固な妻が好きですが。派手さは無くとも、とても素敵な映画だと思います。

英国王のスピーチ:外連味を排し、正統的に描いた人の哀しみと信頼と愛の物語。コリン・ファースは確かに良いですが、ヘレナ・ボナム=カーターがいい!ローグ夫人にしても、とにかく妻たちが夫と子供を支え、愛している。彼女たちがいたからこそ、彼らの友情と信頼もあったのだと思いました。エリザベス女王は、本作を観たでしょうか。どんな感想を持たれるか、ちょっと気になりました。

予定
ハリー・ポッター」観るしかないっすね... => 観ました!まあまあ、かな。