映画の話

 ここには、今まで見た映画についての感想を並べてます。まあ、勝手な感想なので、こういう見方をするモノもいる、と思ってやってください。
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映画の思い出(2012年初春〜2012年初夏)

映画の思い出(2012年夏〜2012年秋)
映画の思い出(2012年冬〜2013年春)
犬神家の一族(1976年 市川昆監督)
 初めて友人どうしで見に行った映画です。同性どうしですが...。しかし、なぜこれを見に行ったのかについての記憶がないんです。横溝正史氏の小説を読むようになったのも、この後、ずいぶん経ってからですからね。当時、派手に宣伝されていたからでしょうか?
 個人的には、金田一耕介役は石坂浩二氏が一番だと思っています。映画では、実は「獄門島」の方が好きだったりします。東野英治郎氏の悪役振りもいいし、佐分利信氏の和尚が決まっています。今、配役を確認しましたが、ずいぶん贅沢だったんですね。
 この映画は、
高峰秀子氏ですよね。島田陽子氏も可憐なお嬢様役でしたが、やはり、全体の〆はこの方でしょう。でも、池にある死体、作り物にしか見えなくて、まったく怖くなかったのですが、本物もああなのでしょうか?

獄門島(1977年 市川昆監督)
 これはLDを持っています。理由が判る方、きっといるでしょうね...
 これは映画館で見てはいません。テレビ放映された際、即座に
そのことに気づきました。同じ理由でテレビ放送された「G.I.ジェーン」と「コピー・キャット」のビデオが欲しい...。しかし、いかに動機が不純とはいえ、映画の金田一シリーズでは、これが一番好きなのは本当です。

ライト・スタッフ(1983年 フィリップ・カウフマン監督)
 どういう状況で見に行ったのか、全く覚えていません。一人で行ったのではないような気がするのですが...(思い出した...当時付き合っていた相手と見たんだ...)。最後の方で、サム・シェパード氏が墜落して炎上する飛行機をバックに歩いてくる姿が、最高に格好好いです。
 この作品の続きが「
スペース・カウボーイ」のような気がするのは私だけしょうか?

2001年宇宙の旅(1968年 スタンリー・キューブリック監督)
 しょうがないですね。見ていて気分がいいんだもん。名作かどうかは知りませんが、好きなものは好きです。あの、ワルツにのせて宇宙ステーションを回す(?)シーンだけでドキドキします。
 実は、アーサー・C・クラーク氏の小説の方は読んでいません。表現媒体が違うだけで、もう別作品だと私は思っています。原作でも、HALはやっぱり可愛いのでしょうか?

時計仕掛けのオレンジ(1971年 スタンリー・キューブリック監督)
 原作を友人に薦められて読んで、それから映画をビデオで借りたんだと思います。どっちも嫌いじゃないです。
 なぜか、別々の部分が印象に残っています。小説では、ベートーベンの音楽に堪りかねて窓から飛び降りる(?)ところ。映画では、忍び込んだ邸内をうろつくところと、元の仲間(?)に無抵抗に暴力を受けるシーン、そして、ラストで羽毛を撒き散らすシーンです。テーマ自体はあまり好きではありませんが、映画としては、好きかな。

長靴をはいた猫(1969年 東映動画作品 森康二作画監督)
 好きですよね、やっぱり。キャラクターも、音楽も、すっごく良かった。東映の漫画映画の中では、最高傑作の一つだと思います。そりゃ、「太陽の王子 ホルスの冒険」もいいですけど、画面と一緒に歌える映画ですもん。頭の中でこだましますもん、「ビックリした、ビックリした、ビックリしたにゃ!」

サウンド・オブ・ミュージック(1965年 ロバート・ワイズ監督)
 ジュリー・アンドリュース氏の歌はすごいと思います。歌声に表情があると思います。
 主人公が歌う主題歌もいいですけれど、「
エーデルワイス」とか「すべての山に登れ」とか、出てくる歌がみんないいですよね。最初に見たのはテレビ放映なので、後でLDで見て、ずいぶんカットされるものだと思い知りました。
 一度、ジュリー・アンドリュース氏の歌を生で聴きたかったです。きっと、すごいんでしょうね。オーケストラでも何でも、生の音が断然良いと思います。

バトル・ヒーター(1989年 飯田譲治監督
 「人食いコタツ」を退治する話。これって、アイドル映画になるんでしょうか?爆風スランプ(当時)をメインで撮った映画だと思うんですよね、一応。パッパラー河合氏が主人公だし。
 ひょっとしたら、色々な映画のパロディシーンとかもあるかもしれませんが、私はそういうことに詳しくないのでよくわかりません。ただ、主人公が「人食いコタツ」を封印しようとカナヅチを振るう場面や、
柄本明氏のバトルスーツ(?)姿とか、ものすごく印象の強い場面が多いです。B級怪作とでも言うのでしょうか?面白いと思う人とそうでない人に分かれるかも。
 結局、後にビデオ屋で借りて見て、更に中古で売られているのを購入しました。
富田靖子氏も出演されていますし(ファンです)。

危険な情事(1989年 エイドリアン・ライン監督)
 映画館で1人で見ました。絶対にこれはホラー映画だと思う!当時別の映画と一緒に友人と見る予定だったんですが、友人が「今日はこれだけでいいや」と1本目だけ見て帰っちゃたんですよ。大正解...今もってうなされる。
 グレン・クロース氏を見たのはこれが初めてでした。すごかった。また、ひどく身につまされる内容でした。ようするにストーカー物になんだけど。
 マイケル・ダグラスって偉ぶった中身のない男を演らせたら世界一なんじゃないかと思います。「ローズ家の戦争」や「ゲーム」もそうですよね。
 というわけで、「グレン・クロース主演映画」として認識しております。

ランボー(1982年 テッド・コッチェフ監督)
 一作目とそれ以降は全く別の作品と認識しています。
 ベトナム戦争で多くの戦友を失い、自身も傷つき、生還したはずの戦友達も惨めな境遇で死んでいった現実。そして、浮浪者としての無慈悲な扱い。国策として「国を守るため」に命を懸けた者たちへのその後の扱いに対する怒りがテーマであるのは確かです。しかし、決して兵士や戦争を正当化したり美化するものではないと思います。
 殺人のプロフェッショナルに仕立て上げられ、戦場の外に生きる場所を無くした男。その見捨てられた者の眼が最後のシルベスター・スタローンの表情だと思うのです。

刑事ジョン・ブック−目撃者−(1985年 ピーター・ウェアー監督)
 演技派になろうとしては、こけてた頃のハリソン・フォード主演映画。仲間に裏切られた刑事が逃げ込んだ世界が「異世界アーミッシュ村」というところがミソです。
 アーミッシュは、ようするに厳格に聖書の教えを守った生活を送るキリスト教一派で、共同生活体というか、アーミッシュだけで暮らす村を作っている。「
キリスト原理主義者」みたいなもんだわな。
 アーミッシュに興味も持てたし(料理本を買った)、きれいで印象的なシーンも結構あるんですが、話自体は普通。でも、好き。

ブラック・レイン(1989年 リドリー・スコット監督)
 一応、井伏鱒二の「黒い雨」を意識したらしいんですが、変。若山富三郎氏の熱演も、この脚本と演出では中途半端どころか、死んでます。
 松田優作氏の遺作として知られていますが、確かに存在感がすごい。他の役者さんがかすむ。しかし、アンディ・ガルシア氏も良い役してるし、ガッツ石松氏や安岡力也氏のヤクザも可愛い。
一番目立たないのが主役二人という変な映画。でも、懐かしい大阪梅田が出るので許す。

アンタッチャブル(1987年 ブライアン・デ・パルマ監督)
 ケビン・コスナーが主演したやつです。テレビ化も映画化もされてる話ですよね。
 ショーンコネリー氏とアンディ・ガルシア氏ですよね!階段落ちシーンの
アンディ・ガルシア氏は絶品だと思う。
 最近になって、
ショーン・コネリー氏が「007シリーズ」を降りてからずっと上手くいってなかった事を知りました。この作品が立ち直るキッカケになったとか。橋の上での主人公との会話シーンが目に浮かんできます。

大誘拐(1991年 岡本喜八監督)
 北林谷栄さんが最高。緒方拳がかすむかすむ。まあ、大先輩の胸を借りたというところなんでしょうか。
 実は、風間トオルが頑張ってはいるんだけど、この出演陣の中ではどうしようもないです。一緒に劇場で見た友人は「大阪弁が変!」の一言で切って捨ててました(生粋の大阪人)。共犯役の2人の方が良いだけに、哀しいです。樹木希林が要所を絞めているのがさすがです。

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